木蓮の花
だいぶ寒さが緩んで、春がすぐ近くまでやってきておりますね。メモリアルホール亘理の植野です。昼と夜の寒暖の差が激しい季節ですが、皆様お健やかにお過ごしでしょうか。東北の春は一気にやってきますので、いろんなお花がどんどん咲いてくるのですが、桜や桃、梅などに交じって、木蓮も咲いてきますね。今回はそんな木蓮のお話しをしようと思います。

散歩していてよく見かけるのが、紫紅色の木蓮(シモクレン)と白い木蓮(ハクモクレン)でしょうか。葉っぱよりも先に花が咲きだすので、庭に植えてある木蓮が咲いていると、とてもよく目立ちます。紫紅色の木蓮は、平安時代に中国大陸から渡ってきました。白いハクモクレンは江戸時代になってから。原産地は中国なのですが、野生のものは絶滅危惧種になっていたりするようです。花言葉は「自然への愛」「恩恵」です。また、木蓮の漢字に蓮が使われていることからも分かるように、蓮の花に似ていることから、「高潔な心」などの意味もあり、仏教とも関わりがあります。中国の寺院では木蓮を庭に植える事もあるそうです。フローラの会館のお部屋の名前にも、木蓮が使われていることがありますよ。今度、是非確かめて見て下さい。

白い木蓮によく似た花に「こぶし」があります。似たような時期に咲くのですが、咲いてみるとこぶしは大きく花が開き、木蓮は上に向かって花が咲くので、形が違うので見分けられると思います。木蓮の英名は「Magnolia」(マグノリア)ですが、こぶしはそのまま「kobus(コブシ)」です。名前の由来ははっきりしておらず、つぼみや果実が子供の握りこぶしのようだから・・・などと言われているようです。千昌夫の「北国の春」にも登場しますね。とはいえ、それほど寒さに強いというわけではないそうです。

天気が良くなってきましたので、是非散歩に出かけましょう。あちこちに咲く小さな花たちに、春の訪れを探してみて下さい。
2022年3月15日