TRIVIA
知っておきたいお葬式のまめ知識を
ご紹介しています。
黒白、または双銀の水引。故人の宗派が分からないときも「御霊前」ならほとんどの弔事に使える表書き。 「御香典」「御香料」など。
白一色の水引。(白黒、双銀も可)。葬儀以外に法要にも「御玉串料」を使う。「御神前」など。
法要に招かれた時のお供えの金品に。49日の法要当日から「御仏前」とする。「御佛前」「御供物料」など。
十字架やユリの花などがついたものが市販されている。白い封筒に「御花料」と書いてもよい。
白封筒に「御布施」とし、姓のみ、もしくは○○家と書く。
白封筒に「御礼」「御祭祀料」とし、姓のみ、もしくは○○家と書く。
白封筒に「献金」「御礼」とし、姓のみ、もしくは○○家と書く。
また、どの宗教でも「御霊前・ご霊前」と、用途を書いておけば失礼にあたらないとされていますが、「キリスト教のプロテスタント・浄土真宗」の場合は、「御霊前・ご霊前」は使用しませんので注意が必要です。
「浄土真宗」の場合は、死後すぐに成仏するという考えから「御仏前」と書くのがマナーです。
本来喪服とは、ご遺族が「喪に服している」ということを意味するものです。
元来日本では、喪服は白が当たり前でした。喪服が黒になったのは明治時代の欧米化政策によるものと言われています。
ただ今日でも一部の地方には、「喪主が白装束を着る」「男性会葬者が全員白い三角巾を頭につけて葬儀に出る」 といった習慣が残っているところもあります。
通夜は、告別式の前日に親戚や故人の親しかった友人・知人などが「取り急ぎ駆けつける」といった意味合いが残っていますが、急ぎでない限りは葬儀・告別式と同様にブラックフォーマルを着用することが一般的です。
●色は濃紺・ダークグレーなど
●ネクタイや靴下は黒や地味な柄を
●紺・グレーなどの地味な色のワンピース・スーツ(パンツスーツでも可)
葬儀・告別式に参列の場合は、その場にふさわしい服装として、基本的にブラックフォーマルを着用します。通夜の内容に準じて控えめな服装を心がけましょう。
最近では貸衣裳でレンタルすることもできますが、突然の訃報にあわてない為にも冠婚葬祭すべてに使えるフォーマルウェア・靴・バッグ等を一式持っておいた方が良いでしょう。
●スーツは、ダブル、シングル、三つ揃いも可。
●白シャツに黒無地のネクタイを着用します。
●靴は、光沢のないシンプルな物を。
●派手なアクセサリーや時計は付けない。
●カフスボタンを付けるなら、黒石の物を。
●ネクタイピンも付けない。
●黒のワンピース・アンサンブル・スーツで肌をあまり見せないのが原則。夏場も五分まであるのが望ましい。
●ストッキングと靴は、黒を。
●結婚指輪以外のアクセサリーは控える。
●シンプルな化粧を心がける。マニキュアもNG。
●スカートの丈は正座した時に膝が隠れるぐらいが良い。
●香水は付けない。
ご臨終を告げられてから、葬儀が終わるまで…何を準備し、何を行えばいいのか、どんな流れで行うのか。初めてのお葬式の方には戸惑う方も多いでしょう。
ここでは、基本的な葬儀の流れから、わかりにくい葬祭用語などをご紹介します。
末期の水をとる、または、死に水をとるとも言います。古くは、臨終近い人の唇を水で濡らして、喉の渇きを潤したことから始まった風習のようです。
ご臨終後、故人と血縁の深い方から順に、新しい筆か、真綿を割り箸に白糸で巻いたもの、もしくはシキミと呼ばれる木の葉を使って故人の唇を水で濡らします。
一般的に病院で亡くなった場合は、自宅に搬送して安置後に行います。
ご臨終を迎えた方に最初にあげるお経のことで、ご遺体を安置した枕もとで唱えることから枕経と呼ばれています。
病院で亡くなられた場合は自宅へ搬送し、北枕にご安置したあと、枕飾り(経机にろうそく、香炉、線香、角香炉、四華花、りんなど)や一杯飯、枕団子を用意し、住職にお越しいただいてお経をあげていただきます。
枕経に立ち会われる場合は、服装は普段着で構いません。
ご安置した故人の枕もとに用意するものの一つに、一杯飯や枕団子があります。地域にもよりますが、山盛りに盛り付けたご飯と団子、お茶と水、お菓子などを用意します。
故人がこの世で食べる最後の食事の意味合いがあり、故人が生前使っていた茶碗に新しく炊いたご飯を山盛りに盛り付け、宗派にもよりますがやはり故人の箸を中央に立てます。
一杯飯や団子は火葬の前日まで毎日作り変えてお供えします。団子の数は地域・宗派によって違います。
病院等でアルコールを使ってご遺体を拭き清める事をそういう場合もありますが、元々はたらいに灌(そそ)いだお湯を使ってご遺体を洗い清めることを指し、先に水を入れてからお湯を入れる「逆さ水」と呼ばれるぬるま湯を使っていました。
故人を最後に温かいお風呂に入れて生前の疲れを癒してもらう意味合いのほか、温めることによってご遺体の状態を良くして納棺するためでもあります。
故人の思い入れがあるもの、大事にしていたものをお棺に入れてあげたいというのは、よくご遺族からお聞きするのですが、一緒に火葬できるものとできないものは厳密に決められています。
貴金属や眼鏡、また果物や生菓子は入れられないことがほとんどです(地域によって異なります)。そのためフローラでは、遺品供養としてお棺に入れられない遺品をお預かりし、法要後にお焚き上げする有料サービスを行っています。
通夜とは、葬儀の前夜に行われる仏事で、昔は故人と親しい人達が一晩中、ろうそくや線香の火を絶やさないようにして故人に寄り添う事でした。線香などの火を絶やさないようにすることで邪霊の侵入を防ぎ、故人を偲びました。
現在は前夜に弔問客を迎え、1時間〜1時間半ほどで終わる半通夜が一般的です。夜は親族が付き添いますが、長時間使用できる線香なども最近はありますので、昔より負担が減っています。
棺の中に入れるお金のことを「六文銭」または「冥途銭」と呼びます。死者が三途の川を渡るときの渡し賃、あるいは六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)に一文ずつ置いてくるお金として持たせるものでした。地域によっては火葬の際に硬貨を入れられないこともあり、その場合は紙で作ったお金を代わりに入れます。この風習は古くからあり、戦国時代の武将・真田幸村が三途の川の渡し賃の意味で、家紋を六文銭にしていたのも有名です。
四華花(しかばな)と呼ばれるものです。四華、四花、紙花などとも呼ばれます。一般に白、金、銀の紙に細かく横に切り目を入れ、棒に巻きつけたものです。これは、お釈迦様が亡くなった時に沙羅双樹の樹が白い花を咲かせ、そのお体を覆い尽くしたという故事に因む仏具です。
昔は四華花を持って葬列に加わりましたが、葬列のしきたりが無くなった今でも、この花を祭壇に供える風習があります。
「お斎」は「おとき」と読みます。主に仏事(通夜や葬儀、法要など)の際、またはそののちに振舞われる食事のことを指し、本来は仏教徒の食事のことを言いました。
その昔、古代インドでは、仏教を学び修行する人達は、朝食を「お斎(おとき)」、昼食を「斎(さい)」と呼んで区別していたため、その名残が広がったものとされています。
宗派によって、正しい焼香の回数は決められています。
宗派によって違いがありますが、あくまで故人のご冥福を心を込めて祈る気持ちが大切です。
基本的なご焼香の方法は、まず、右手の親指・人差し指・中指の三本で抹香(香木を砕いた細かい木片)を少量つまみ、手を返して額の高さまでかかげます。(これを「押しいただく」といいます)
次に、左の香炉(炭の方)の少し上に移動させ、指をこすりながらパラパラと落とします。
このとき、数珠は左手にかけておきます。